鬼平犯科帳の主人公・長谷川平蔵
幼名を「銕三郎」といい、若いころは放蕩三昧、「本所の鬼銕」と言われたほどの悪だったそうです。

順調に出世した平蔵は、火付盗賊改役となり、悪を罰する側になります。
そこまでですでにカッコいいですよね!

で、若いころ無頼を通していた彼は、悪の思考がわかるんですよ。
だから、悪党が、どういう行動をとるかを読み、捕まえることができる。
捕まえた悪党も、見込みのあるやつは、密偵として使うんです。

そのころの盗賊というのは、「本格」と呼ばれるお頭がいたりして、こっちもカッコいいんです。

「人を殺めぬこと、女を手込めにせぬこと、盗まれて難儀をする者へは手を出さぬこと」
この三カ条を守り通して、お金持ちのお宝だけを狙う。
しかも、跡形も残さないんです。
カッコいいですよね!

本格の盗賊は、鬼平に踏み込まれてもジタバタしません。
神妙にお縄を頂戴するんです。
平蔵もそういう盗賊を気に入っているふしがあるんです。

ある時、二代目狐火の勇五郎という本格の盗賊を捕まえるんですが、逃がしちゃうんです。
勇五郎は、最近巷を畜生働きで騒がせている、自分以外の「狐火」を捕まえようとします。

それは、勇五郎の腹違いの弟、文吉でした。
文吉は、つとめの三カ条などどこ吹く風で、何人もの人を殺傷していました。

そして、勇五郎は文吉に詰め寄ります。
が、心根の優しい勇五郎は、弟を処罰しようとしません。

「本来なら、掟をやぶったお前を生かしておけねえ・・・だが・・・、文吉。ちいさいころのおれとお前とは・・・な、わかっているはずだ。口喧嘩ひとつしたこともねえ仲のいい兄弟だった。な、そうだろう・・・・だから殺せねえ。だから一緒に、京へ帰ろうというのだ」

そうなんです。
本当は、つとめの掟を破ったものは、例え兄弟であっても殺してしまわなければならないんです。
でも、勇五郎はためらいました。

しかし、文吉は勇五郎の隙をつき、勇五郎を殺そうとします。
勇五郎は返り討ちにしますが、後悔もしていました。

そこへ鬼平が踏み込んでくるのですが、鬼平の手下・おまさと勇五郎は好きあった仲。
鬼平は、勇五郎を処罰できません。

平蔵「おまさをつれて、京へもどれ。堅気になって共に暮せ」
勇五郎「ま、まさか・・・・・?」
平蔵「先代に免じて、ゆるしてやろう。そのかわり、二度と盗みはせぬとの証文を置いて行け」
勇五郎「証文・・・・・?」
平蔵「これだ」 平蔵の国綱が、またも閃いた。
勇五郎「あっ・・・・・」
 
二代目・勇五郎は左腕をひじの下から切断され、草の中へ顔を埋めた。

こうして逃がしちゃうんですよ。
ね、粋でしょう!

あ~満足した。
オチはありませんm(__)m